2022-01-01から1年間の記事一覧
若い頃は、毎年張り替えていたのですが、数年振りに、障子紙を2日掛かりで張り替えました。 ラスト1枚を張ろうとしたら、格子2段足りなく焦って、少し別に残っていた紙を張りました。さっぱりしました。 いつまで、できるのでしょう?
実家のホームページが、リニューアルされました。姪が、杜氏の資格を取り、跡を継ぎました。 よく出来た画面は、ご主人制作です。 (青字をクリックすると、動画が流れます。その動画を押すと、BGMが流れます。 ツイッターに入会している人しか見られません…
長い日の殻がばらまかれる 終日ちりぢりに木の葉が剥がれるほどに噴きあげる腕 姿が切り立ってくる木のむこうで 言葉を持たず 墜ちるたび夢中に生まれてしまう 命 魚になる魚になりたい子は、鳥になる鳥になりたい子は、あなたにすら なれる いつかふと自分…
いや、 なんですひとになるのは 木のなかに 女の子は入ってしまった 木にかくれた女の子の体のなかには部屋があり ここにも木が入っている きのうの晩は とっくとっく、心臓の音がきこえた R4.12.7
ひろい空き地で 球をなげられ バットをふったなんどふってもなんどふっても一度も、当たらなかった球投手は去ってしまった そんな記憶が消えそうな今何度当てられなくとも投げてくる球があるのは不思議だ どこかに飽きない投手がいて 次 と球をほうるのだど…
たたんでしまっておきますひきだしのおく種のようにしずんではいりどこになにをいれたかもわすれるころひきだしからなにかがあふれけれどまたたたんでしまっておくのですちからいっぱい !ひきだしをしめるのです もう いいのよぅ なのに、いれたことをわす…
ひらがなのような昼の月 「届かないから、呼ぶでしょう」 蔓のようになってしまった軀をはためかせ ときどき男はうれしそうだ R4.12.4
退屈で騒々しいパーティーは終え 皆去りゆき《はい》《いいえ》をくりかえす使用人も消え ようやく昏くなった室内で 「ベラ」 わたしは彼女の名を呼ぶ R4.12.2
初めて日本に二頭のキリンが着いたが一年後に亡くなった そぐわぬ温度や餌のために 亡くなったキリンは剥製にされた 草原を疾駆した キリンはそのような姿で、残りたかった(だろうか 人間に、ポーズを取らされガラスの眼を入れられて 「ココニ、 キリンガイ…
わたしは一センチ縮んだ 二センチ縮んだというひとも 六センチ縮んだというひともある 浴室を改装した際シャワーの蛇口を三センチ下げてもらったが この速度で 縮んでいくとそれで たりるのかどうか身体が縮み消えることはあるまいが そんなわたしたちを尻目…
ある方から紹介された作品だが、私も紹介したくなったのでここに書き留めます。 作者は、俳句をはじめて他界するまで八年、短歌はわずか一年四ヶ月。ご主人が俳人の境野大波。六十三才で逝去。これは二十年近く前に出版された遺歌集です。 ある意味ではつら…
私の朝の日課。 1.テニスボール2個を左右の指先で50から100回つぶす 2.腰の左回転×10→右回転×10 3.腕を横に広げて上半身を左右に回転×20 4.首を左右に反転×20→首を前後に動かす×10 5.首を左回し×10→右回し×10 6.腕をクロー…
夜がまたやってきて昼がまたやってきて 速いテンポで語りつゞける人たちとすれ違い ひと気のない場処に身をひそめるが この世にもがき出そうとする身がゆきたがっているので いつかぬれた歩道を躓くようにすべっていった とおい夢のなかで R4.11.30
マイナンバーカードを受け取りに行く 電動自転車がうまくこげなくなり裏道ばかり通っていたので交通量の多い大通りは不安なので 夫に付き添ってもらった 庁舎5階に着くと 「外で待っている」と夫は部屋の外へ出た 待ち時間20分 私はゆらゆら だがよろよろ …
隙間のひとが中からこぼしながら一人ひたっている ゆったりと水は成長する ついに水は溢れ浮いてうねる身体もこぼれ起きたり睡ったりしながら漂っている 水分を含みうごめく手足心おきなく 楽しんでいるがゆきすぎることなく戻る訓練をかさねぐっと押し出さ…
崩された姿を組み立てるしぐさを くりかえしている光景があり その過程で姿は転んだり溶けたり消えたりするのだが あわてて追いかけると 姿はこちらを振り向きやがて現れ 夢のなかで夢を追うように音もなく波うつようにととのっていく R4.11.27
小雨が降っている 薬が切れ徒歩五分の内科へ行こうとし 「歩けるかな」と聞くと 「歩けるよ」と夫がいうので両足にサポーターをし歩き出す 面白い程 ゆらゆら歩く 九十才近くの向かいの幼稚園長夫人は 「一、二。 一、二。 と歩いています」といい同じく九十…
(幸田文は 叔母さんと どこが似ていたの?)と聞くと 「そうだな 二人とも 着物のまえを しゃしゃっ とかき合せる ところが似ていたな」と父が応えた 説明いらずの、言葉である 父の言葉がなつかしい R4.11.25
幾重にもわかれた道をいきつもどりつして みわたすかぎり句読点がつながるように 風が寄せて吸って吐いて遠くに風は抜けては止まるのだろうと 空白に憩っていると それは間 です 隙間 です ふと心得たようにあかるい声もする晴天の日 R4.11.24
雨がつゞく雨音が止まない 一面を濡らししずかに弱まったかとおもうとはげしく濡らし降りつゞける音 おーい おーい それは話すたびまだまだ話足りないと 話しかけている音なのか 話しはじめが面白くむやみに強弱をつけ話しつゞける言葉なのだろうか R4.11.23
深夜雨が降っています トイレにあかりが点いています ブランコは ブランコに砂場は 砂場にすべり台は すべり台になりきっています とりまく木々と落ち葉と遊具のほか 誰もいない小公園 R4.11.22
昨日は仕事の納品日と孫のひとりを預かったため, ポタリングもなしで,夜明け前から仕事をしたりと, 慌ただしくて賑やかな一日でした。 連れ合いに「1件があと少しで仕上がるので, 20〜30分この児の面倒を見てくれない?」とお願いすると, 「じーじ…
部屋の中に夜中があるとき外へ出ても夜中があるとき 少数派のひとがすべらかに呟く声が聞こえる 目を細めると 奥ゆきの向こうに ひなたが見えるでしょう たしかに 向こうには多数がいて にぎやかにざわめき 上がってこないかと手を振っている ひなたのなかに…
「 」 ( ?) 「 」 ( !) この、おしゃべりな会話 ぱっ と 鳥たちが 飛び立ちました R4.11.20
心が 往ったり来たりするので 半分 眠り 半分 目覚め 半分 死んで 半分 生きているようです 境界線はありません つい はみ出てしまう 耳元で 花摘みをする気配がする いっしんに 耳を傾けると ゆるゆると 「 」内を ほぼ 語りおえる、 呼吸(いき)の 気配も…
黙黙と座しているひとがいて黙黙に没頭しているので声がかけられず その周囲をしずかに うろついていた ついに そのひとは立ち上がりうれしくなってそのひとが振り向きざま (今 黙黙としていましたね)というと (そうですか ぼんやりしていただけなんだが…
空をみる流れる雲をみている みな 還っていった 遠く晴れた日に、 いつか思いおこされるだろうか やわらかにゆれている光 ちいさなわたしを包む きれいな空気 空に雲 R4.11.19
心ここにあらずとき心はどこにいるのだろう 身体から離れた心は自由になれたとたゆたっている 思う存分たゆたい たゆたう 心が心ばかりになる頃 やっと心は心を取り戻し 心から離れたなつかしいそのひとの身体に、そっと知らぬ間にもどれるのを うかがってい…
いきなりすとんとリンゴがおちる正しく下へ、 うっとりとリンゴは実り そうして冬は過ぎていく わたしはまだ夏の日のなかにいる ふわりかるくかるくノアザミの種が まいあがる 重力にさからって R4.11.17
それからドアを開けると世界は立体だった 向こうから歩いてくるひとびとは日にやけて真っ黒で(じゃ)といって通り過ぎていく 空は斜めにかしいでいて道は曲がりくねっている 道をしずかにほどいていくと外に出られ空は空に 戻り (じゃ)といったひとびとも…